蛍光顕微鏡の小型化

こんにちは。ネゴです。遅くなりました、更新をお待ち頂きありがとうございます。
今回の論文はこちらです。
Miniaturized integration of a fluorescence microscope.
Ghosh KK, Burns LD, Cocker ED, Nimmerjahn A, Ziv Y, Gamal AE, Schnitzer MJ.
Nat Methods. 2011 Sep 11;8(10):871-8.
従来、光学顕微鏡は高価で大型でした。
今回の論文は大量生産できる部品を使用して、小型 (1.6 g) の蛍光顕微鏡を開発しました (Fig.1)。
最終的に一家に一台を目指しているそうです。
自由行動下で血流解析 (Fig.2, 3) や小脳プルキンエ細胞のCa2+イメージング (Fig.4, 5) を行っています。
ケージの中を歩いている時より、ホイールを走っている時の方が血管が太くなり、血流が速くなる等の解析をしています。
侵襲性は高まりますが、ファイバを差し込んで海馬の細胞体のCa2+イメージングも行っています (Supplementary Fig. 2)。
扁桃体等深い部位でも適用できるかもしれません。
二光子に比べて空間分解能等は劣りますが、自由行動下のメリットを活かして差別化を図っていきたいところです。