Fear expression と extinction に別個のITCのネットワークが関わる
こんにちは、Qoo です。
今回は扁桃体のITCの論文の紹介です。
The Journal of Neuroscience, March 30, 2011 • 31(13):5131–5144
Different Fear States Engage Distinct Networks within the Intercalated Cell Clusters of the Amygdala
Daniela Busti, Raffaella Geracitano, Nigel Whittle, Yannis Dalezios, Miroslawa Mańko, Walter Kaufmann, Kurt Sätzler, Nicolas Singewald, Marco Capogna, and Francesco Ferraguti
個人的に一番興味深かったのは Fig 8です。
lateral ITC のうち、medial paracapsular ITC (Imp) はfear の発現時に活動し、
main ITC nucleus (IN) はextinction training と extinction test 時に活動することを、Zif の免疫染色から示しています。
Fig 4 ではImp をその投射先により
medial capsular-projecting (MCp)、sublenticular-projecting (SLp)、CEA-projecting (Cp) neurons の
3つに分けられることを示しています。
Fig 5 では、Imp (おそらくMCp) を刺激することで IN で IPSC が記録されること (monosynaptic な投射) を示しています。
これらの結果も含めて、恐怖条件づけと extinction における扁桃体の機能をまとめた概念図が Fig. 9です。
中心核の Cel と Cem が異なる機能を果たしていそうだ、というだけでなく、ITC も区別していく必要がありそうです。
