アルコール摂取によるパートナーへの嗜好性の変化

Drinking alcohol has sex-dependent effects on pair bond formation in prairie voles.

Anacker AM1, Ahern TH, Hostetler CM, Dufour BD, Smith ML, Cocking DL, Li J, Young LJ, Loftis JM, Ryabinin AE.
Proc Natl Acad Sci U S A. 2014 Apr 7.

アルコールの摂取がプレーリーハタネズミの社会性に与える影響を検討。プレーリーハタネズミは基本的に一夫一妻制を採用する種(たまに浮気する)。
・アルコールを摂取した状態で(飲み水に混ぜて10%に)、♀と♂のつがいを形成させる。その結果、♀の夫への嗜好性が増強。♂の妻への嗜好性はむしろ下がる(Fig 1)。
・アルコール摂取が交配行動、運動量、攻撃行動などに影響を与えない(Fig 2)。このことから、アルコールの効果はつがいを形成する段階に影響を及ぼした結果であると主張。
・つがい形成に関与するとされる神経ペプチドY (NPY) 陽性繊維の密度がアルコールの摂取により変化(Fig 3)。
これらのことから、アルコールの摂取によるパートナーへの嗜好性の変化には性差があることが明らかとなった
ついついヒトのパターンに置き換えたくなる
2nd