チンパンジーとオランウータンの自叙伝的?記憶

Memory for Distant Past Events in Chimpanzees and Orangutans
Gema Martin-Ordas, Dorthe Berntsen, and Josep Call
Current Biology 23, 1–4, August 5, 2013

実験動物に実験者が2つの道具をそれぞれ別の場所に隠すのを観察させることで、隠し場所を学習させる。その後、実験動物は道具の隠された場所を思い出すことで、道具を見つけ出し(tool-finding events)、手の届かない位置にあるエサを獲得できるようになる。この一連の課題において特殊な実験環境・同じ実験者などがcueとなるように実験を設定している。
・実験動物にこの課題を学習させ (1trialだけ)、3年後にテスト。チンパンジー、オランウータンは3年前のtool-finding eventsを覚えており、隠し場所を見つけ出す(fig2, table S1)。
・更に, 学習させた3年後にもう一度似たようなtool-finding eventsをさせ、2週間後にテスト。3年前のtool-finding eventsと2週間前のtool-finding eventsをそれぞれ区別し、道具の隠し場所を見つけ出す。
チンパンジーとオランウータンは3年前のたった一度の経験を覚えており、しかも似たような経験としっかり区別することができることが明らかとなった。
俺より頭良いね
2nd